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考古学を学ぶ意味とは?考古学を学ぶメリットを解説

 

教養として心の考古学を勉強することによる意義は何?この記事では、考古学を教養として学ぶ意味を考えます。

考古学とは?

考古学とは「【archaeology】遺跡・遺構・遺物を考察することにより過去の人類の文化を研究する学問」(松村明、三省堂編修所(2006)『大辞林第三版』 三省堂より)のことです。大学では考古学を専攻として学ぶ方もおられます。

同じ歴史を扱う歴史学などの学問とは違い、遺跡で発掘して出てきた遺物を扱います。時代は日本でいうところの縄文時代以前の旧石器時代から奈良・平安時代にかけての遺物を扱うことが多いです。

考古学を学ぶ意義とは?遺跡がある場所での生活や歴史が学べる

大学生が考古学を教養として学ぶことのメリットは2つあります。
1つめは遺跡がある場所での生活や歴史が学べることです。

なぜこの点をメリットに挙げるかというと、考古学は遺跡がある所在地に目を向けるからです。考古学の論文では地質や気候について記述が必要です。それによりその土地でどんな暮らしをしていたのか(どんな暮らしが可能なのか)が分かります。

シチュエーションを想像して頂けると分かりやすいので例をあげます。△△地方の○○遺跡がある場所は水辺の低湿地です。

そして○○遺跡では縄文時代の木製の舟や漁労具、狩猟具(弓など)、食べ物のごみ(魚ののどの骨や貝、動物の骨)などが出土しました。その場合、確実に言えることは「○○遺跡に住む縄文時代の人々は漁労や狩猟をして暮らしていて、食べていたものは魚と貝、肉だろう」ということです(ごみの割合から食生活のサイクルも導き出せます)。

 

また、低湿地で植物遺体も残っていることから「水が流れ込みやすく、水を溜め易い土がある土地である」ことがわかります。

ですので、この土地は「厳しい環境ではなく、住みよい土地だが、水を溜め易い」と結論付けられます。この近辺に現代の人が住むとしたらどうでしょうか。

 

前提として縄文時代以後に周辺の河川や山(丘)などの自然環境に手を加えられていないとすると、この土地は水害などのリスクが想定できます。

こういったように考古学では遺物や状況から過去に起きた火災・噴火・地震・豪雨・土砂災害などを見つけることができます。

現代までの人々の努力によって状況の解決や改善(土地の改良や家の改良など)されたことも沢山あるとは思います。

 

しかし、天候や地形の関係する災害など避けようにも避けられないリスクもあります。ハザードマップなどの活用も大事ですが、考古学は起きた災害の歴史やそれをどう解決したのか(逃げ延びたか)の手法の裏付けにもなります。今自分の住んでいる場所の危険性の有無や将来住む土地について考えることができます。

考古学を学ぶ意義とは?文化財保護法について触れる

大学生が考古学を教養として学ぶことのメリットの2つ目は文化財保護法について触れることです。なぜ文化財保護法について触れることがメリットになるかというと、これから大学生が文化財に触れる機会が訪れる可能性があるからです。

発見した文化財は保護すべきであるという法律が「文化財保護法」です。小さな機会であれば近くで、やじりや土器片など遺物を見つけ、警察署などに連絡する。観光に行って文化財や景勝地を見る。

大きな機会であれば、新しく建築物を建てるとき、その土地から遺物や遺跡が見つかる。行政によって「文化財があるかもしれない」という場所は刊行物などによって公表されています。

文化財保護法では、重要文化財である場合は隠匿・毀損・損壊をすれば罰則規定もあります。ですので、数年前問題になった文化財の建築物への落書き、損壊はかなりの問題になります。

これはそれを行った人のモラルの問題でもありますが、「文化財は傷つけてはいけない」という意識の欠如の問題でもあります。考古学はその意識を啓蒙するためのきっかけにもなります。

考古学は大学生の教養として役立つものであろうと考えます。