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エスノメソドロジーとは?エスノメソドロジーを学ぶ意味やメリットとはなに?楽しさとは?

 

エスノメソドロジーとは?大学生が教養として学ぶ意義とは?この記事では、大学生がエスノメソドロジーを学ぶ意味や楽しさについて解説します。

エスノメソドロジーとは?

エスノメソドロジー(Ethnomethodology)とはどういうことでしょうか?まず名前の由来から把握していきましょう。この語はアメリカの社会学者であるハロルド・ガーフィンケルが自身の論を展開する際に作り出した造語です。

その語は二つの意味を合わせた造語で「エスノ(Ethno)」と「方法論(Methodology)」に分解できます。

「エスノ(Ethno)」は文化人類学で用いられる方法論である「民族誌ーエスノグラフィー(Ethnography)」や「エスニック(Ethnic)」といった語にみられるように、本来はギリシャ語で「民族ー人種」を表す語でした。

 

そしてその語は民族を超えて「人」という意味としてもつかわれるようになり、そこに「方法論ーMethodology」を組み合わせた単語が「エスノメソドロジー」になったのです。

より簡単に言うと、普通に私たちが社会を活きる上で用いる方法論を明らかにするための学問です。

 

日常生活を組み立てる細かく巧みな営みが、特定の方法論に基づいて行われているのではないか、という意識から始まっています。

日常生活で私たちが無意識に用いてはいる方法論を明らかにしていこうという学問なのです。

エスノメソドロジーが表すものとは?

 次に、この概念があらわしているものをとらえていきます。ガーフィンケルはかの有名な社会学者、パーソンズの弟子でした。『社会的行為の構造』(パーソンズ,1937)の中で社会秩序について触れています。

パーソンズは社会秩序が存在できる理由として、人々が「共通の価値観」を共有しているからであると考えます。

 

しかし、ガーフィンケルは社会秩序は「価値観」を共有しているからではなく、「人々によって」解決されているからであるととらえます。そして、その社会問題の解決方法を「人々から」とらえようとする試みがエスノメソドロジーです。
 

エスノメソドロジーの研究は当時では非常に独創的なものでした。

 

 

ガーフィンケルの有名なたとえの中に、以下のようなものがあります。

『従来の社会学というのは、何が屋根を支えているかを見るために壁一つ一つを取り外していくようなものだ』

 

この言葉が言われたアメリカは、日本の家屋と異なり、家屋を支えているのは壁です。その壁を取り壊すことで、屋根を支えるものが見えてくるのではないか。

 

ただし、壁を壊す中で、屋根を支えるものは喪失してしまいます。通常は無意味として扱われる何かが、実は重要な意義を持つモノであると、表層に見えるモノを探ろう。

細かいモノかどうかはさておき、様々な違いなどに十分気をつけて見ていき、方法論を明らかにしようといった考え方が、根底にあるのです。

エスノメソドロジーの調査方法とは?

それまで(すべての社会学の分野がそうではないが)、端的に言えば統計やアンケートなどで調査研究を行い、社会問題を発見し、研究は研究室の中で「何々が何パーセントになった」「このようにすれば解決へと導ける」というような方法で調査をしていました。

 

しかしエスノメソドロジー研究においては、社会で起こる様々な出来事は「人々によって」相互的に発生するものであるととらえます。

人々はもちろん、会話をしたり、道具を使ったりしながら社会的行為を行いながら生活をしてます。エスノメソドロジーではそれらを人類学の「参与観察」的な視点でとらえ、社会生活を人々の会話から分析していきます。

 

例えば、オフィスの中ではどのようにして会話をし、合理的に仕事を進めているのか、どのようなコミュニケーション方法が最適であるのか、何を用いているのか、などです。

エスノメソドロジーの方法論で重要なメリットを持つのは?

この方法論で重要なのはそれまで学問が人々の生活を「俯瞰」していたのに対して、人々の社会的行為(コミュニケーションなど)を重要視し、学問が「現場」に向かう、その点において重要であるという点においてです。

 

 そして、この「エスノメソドロジー」という概念は、今や社会学の垣根を超え、教育学、経営学、精神療法などの分野にも引用されるようになりました。なぜならば、エスノメソドロジーが社会的行為を対象として研究をしているという性質上、社会的行為の主な発生現場である学校、会社、病院などにも適用できます。

エスノメソドロジーを大学生が教養として学ぶメリット・意義とは?

よく社会学などは机上の空論であり実際に社会に出たらあまり役に立たない、と言われますがこのエスノメソドロジーはまさに社会の「現場」を対象とする学問です。

社会の現場に出る前段階として、社会を把握、分析するという能力を獲得できるエスノメソドロジーは大学生活の間に学習をしておくべきであり、そこから得られる視点は社会に出たのちに役に立つのではないでしょうか。

 

例えば、昨今、就職活動や会社での業務などの場面ではコミュニケーション能力というものが重要視されています。

 

エスノメソドロジーの知見を持っていれば、例えば会社で問題を解決しようとする際にどのようにしてコミュニケーションを図ればより効果的であるのかということを分析することができます。分析できるということは、一歩引いた視点で冷静にその現場で起こっていることをとらえることができるようになるということです。

 

まさに、現代の社会生活において必要なことなのではないでしょうか。