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言語学を学ぶ意味とは?メリットや教養としての重要性を解説

 

大学生が言語学を学ぶ意義とは?この記事は、言語学を専攻していた方に寄稿していただきました。言語学を学んだ身からすると、言語学では何が身につくのでしょうか?

言語学とは?意義とは?

大学時代は言語学を専攻していました。言語学の中でも英語よりの領域に属していました。英語を学ぶのが目的だとして、ただ英語を学習するだけよりも、背景を理解することで、より理解を深めることができます。

言語というものはその言葉があるからその感情や状態が生まれるということが多分にあります。例えば、「懐かしい」という言葉は日本語独特の言葉です。ですから日本人はよく「懐かしいね」と言いますが、「懐かしい」という言葉を使うたびに「懐かしい」という感情が具体化してきます。

要するに「懐かしい」という言葉がない国の人にとっては「懐かしい」に近い感情つまり昔のことをほほえましく思い出して切なくなるというようなことがあまりないということです。

 

感情があるから言葉ができたのではなく、言葉があることによってその感情が生まれるということです。逆に英語にしかない言葉に「miss」というのがあります。日本語訳すると「◯◯がいなくてさみしい」という意味になります。

 

英語表現では「I miss you.」という言葉は気軽によく使うので、英語圏の人はその人がいなくて寂しいという感情が生まれやすいということになります。

 

また、日本では転けて泣かなかった子どもに「えらかったね」と声をかけることがあると思いますが、この場合の「えらい」に相当する英語はありません。

 

英語だとintelligent clever wiseなど具体的に相手の能力を誉めるための言葉しかなく、「賢い」に相当するものしかないわけです。

このようなことを学ぶことでますます日本語というものを愛しく感じるようになり、言葉を大切に使いたいと思うようになりました。

 

昨今は若い人たちは日常生活において言葉選びをおろそかにしていると思います。

良いことも悪いことも全部「ヤバい」、意味のない言葉「まじ卍」など、言葉つかいが非常に乱れていると思います。

本来言葉というものは、自分の気持ちや状態を表すためによりぴったりなものはないか、これは少し違う、あれもなんか違うと推敲することが楽しいのです。

いつでも使える便利な言葉なんてものは本来必要ない

どんなときでもいつでも使える便利な言葉なんてものは本来必要ないと思います。外国語を勉強する上でも日本語を知ること、日本語の素敵なところを知ることはとても有益なことです。

言葉というものがなかったら、ここまで人類は進歩することはなかったと思われます。言葉があったから人間はコミュニケーションを上手にとることができ、生き抜いてこれたのだと思います。

 

科学技術も歴史も言葉によって受け継がれてきたのです。

 

言葉というものはなんとなく自分の要求が相手に通じて、生活できればいいというものではありません。人が心と心を通わせるためにあるものです。

 

ですから、世の中の人と人の間のトラブルや亀裂の多くは言葉によるコミュニケーションが不十分さから来ていると思います。ボキャブラリーが貧困なために、思考までもが貧困になっているのです。

言葉やの造詣が深くなることによって確実に世界は広がる

言葉やの造詣が深くなることによって確実に世界は広がります。言葉を知るということは多くの世界を知るということに繋がります。

 

本を読んだり、自分の気持ちや経験を語ることは言葉があるからこそできることです。また、言葉を理解しようとするときには同時に文化や社会を学んでいます。

外国語を学ぶというと文法や単語を覚えて使うということだと思っている人は多いですが、実際のところはその文法や単語を成り立たせてきた背景を学ぶことにより、より言語習得がスムーズとなります。

ただ単にその言語を使いこなせるようになるということではなくて、その言語が持つ社会的・文化的背景も同時に学ぶことが大切です。