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メディア論を学ぶ意義やメリットとは?メディア論を勉強する重要性とは何?

 

大学生がメディア論を学ぶ意義には何があるのでしょうか?この記事では、大学生が教養としてメディア論を学ぶ意義を解説します。

メディア論とは?

 

メディア論ではそもそもメディアとは何かの考察から始まり、メディアの成り立ちやメディアによって社会変革が起こった事例、権力者にとってメディアがどういうふうに利用されてきたのか、現在のメディアの在り方から未来のメディアとは等を学びます。

 

また、社会学、心理学、哲学、歴史学、宗教学など多岐にわたった知識を媒介にして様々な事象を検証していく新しい学術分野です。

近年はマーシャル・マクルーハンのメディア論による、メディア自体の巨大化が人々により多くの情報をもたらしているとする理論がベースになりつつあります。

 

メディアの定義が一定せず、どこまで何を論じるか系統化されていない部分もある分野でもありますので、研究対象としては比較的自由度が高いのもメディア論の特徴です。

メディアの役割とは?

メディア論の歴史学的側面メディア論の方向性の一つとして、過去の歴史においてメディアが果たしてきた役割も重要な要素になります。

 

例えば、フランス革命時に配られた新聞、ナチスが利用したラジオや映像、アメリカが使ったハリウッド映画、ソ連が多用した音楽、北朝鮮のマスゲームなど。手段は違えど使われた目的は一致しています。

 

各々の時代に作られたメディアを見ると、一見客観的な記録に見えますが実は権力者や作り手が訴えたいものが前面に押し出されているのです。

 

ナチスドイツ時代にプロパガンダとして確立した手法は、メディア自身の拡大にとって必要不可欠になっていた時代もありました。

このような前提を知っていることで、一次資料を調べる際に単純に文字列や映像としてでなく、どのような背景でこの一次資料が作られたのかまで考える習慣が身につきます。

メディア論の教養としての意義とは?

歴史的知見という意味では、メディア論はそのメディアが生まれた背景までも含めて検証するために非常に有効な学問と言えます。

メディアを一次資料として扱う際には高度なメディアリテラシーが必須になります。研究者にとって、一次資料を鵜呑みにする。もしくは一次資料の解釈を誤ることは致命的なミスにつながります。

メディア論は1次資料に対する見方を変えてくれる

メディア論を学ぶことで一次資料に接する際の免疫が身につくのです。

メディア論はその手法や考え方を、歴史、実践の両方からアプローチしている学問なのです。

 

メディア論の民俗学的側面メディアは新聞やラジオ、映像だけではありません。

近代以前だと口述もあれば伝統習慣そのものがメディアと定義づけられることもあります。

 

前述のようにメディアの定義は非常に幅広いものがあります。

中には、地方の神社で伝承されているお祭りの口上もメディアとして定義されることもあります。

 

例えば、地元のお祭りで伝承されている河童伝説は紐解くと野党の一団が暴れていたり、イノシシの被害だったという記録が始まりだったりします。

 

子孫への教訓として内容が変容しながらも伝わっている事例です。このようなものを研究する際にメディア論は役に立ちます。

マクルーハンの定義で言うと、巨大化しなかった代わりに限定された地域で意味合いが変わりながらも伝承された情報ということになります。

 

ここからなぜ地域限定の情報になったのか、なぜ本当の意味合いが変えられて伝わったのか等、民俗学的な考察につなげることができます。

極端に言えば、日本神話を題材にした神楽も伝統的なメディアと位置付けることもできるわけです。

 

神道に聖書がない代わりに神楽という伝統芸能を媒体にして後世に伝えていくという一種の情報媒体ということもできるわけです。

 

幅広い視野と認知能力を身に着けることによって、日常の些細なことにも敏感になり、疑問を抱き深く掘り下げていく習慣が醸成されていくのです。

 

メディア論と合わせて心理学的側面も学べる

メディア論の心理学的側面メディア=あらゆる情報媒体と定義するならば、近年ネットで話題の口コミやSNSも十分メディアたりえる要素があります。

これらの媒体で起こる事象を考える際に必須なのは心理学的側面です。

 

ヒトラーはほとんど本能的にメディアが大衆に与える心理的影響を学んでいました。

この体得がナチスの映像戦略につながったのは間違いないことです。

 

ナチスの大衆扇動の成功事例は後に多くの国々で参考にされ、実践され、時に警戒されるようになりました。

時代は下って現在ではネットでも個人レベルで炎上が話題になっています。大衆心理が一気に動いたからこそ起こる事象です。

 

その対象が国家レベルに対してなのか個人レベルに対してなのかの違いです。

このように時代も媒体も全く違ったものでもメディアというフィルターを通すと共通点が見えてきます。

 

メディア論は時代も媒体も違う一見全く違う事象にも心理学的な共通点を見出すことができます。

 

メディア論を学ぶことによるメリット3つの側面からメディア論を学ぶメリットを紹介しましたが、他にも哲学、宗教学などメディア論を学ぶことで役立つ学術分野は多岐にわたります。

 

文献、記録、映像、時にはそれ以外の媒体を扱う学問にとって、メディアリテラシーを身に着けることは資料が持つ本当の意味を紐解くのに不可欠な考え方です。

 

 

文系学問にとって必要な資料判断能力を培うためにもメディア論は一般教養のひとつとして学んでおくことは決して損ではありません。