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覇権安定論とは?覇権安定論は本当か?

 

派遣安定論とは?覇権国となっているアメリカが世界のリーダーである間は、世界は安定していたのか?

この記事では、覇権安定論や、派遣安定論により世界秩序の説明ができるかを試みます。

覇権安定論とは?

派遣安定論とは、国際政治経済秩序において、国際システムにおいて、覇権国がリーダーを取ると、自由貿易や国際通貨体制が安定するという立場です。

(派遣安定論を「理論」として扱うかは、研究者の間でも意見が分かれているようです。)

 

「国際政治経済秩序の安定には覇権が必要である」

有名な国際政治学者のキンドル・バーガーは、このような言葉を残しています。この言葉を残したのは、第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて、不安定な時代です。

キンドル・バーガーはまたこう言います。

「イギリスが指揮力を発揮できず、アメリカが指導力を発揮する意志がなかったこと」

 

このように世界のリーダーが不在の状況において、不可避的に国際政治経済秩序が不安定化したのだ、と彼は言ったのです。

 

それでは、なぜリーダーシップが必要なのでしょうか?そして、なぜリーダーシップの不在の国は国際経済秩序が不安定化するのでしょうか?

キンドル・バーガーはこう答えます。「国際金融システムが不安定性を常に含んでいるからである」

 

彼の考えでは、国際政治経済秩序は不安定なのが常で、安定している方が珍しいと言います。

そして、覇権国が存在し、しかもその国が有効にリーダーシップを発揮している状況の方が珍しい、とも言っています。

金融危機をきっかけに起こったブロック化と覇権

1929年に世界大恐慌が起こります。

恐慌以後、1930年代に各国がブロック経済圏を作ったことや、戦後の疲弊した世界経済を立て直す必要がありました。

1944年に締結されたブレトンウッズ協定では、「アメリカ合衆国ドルを基軸とした固定為替相場制」とすることが決まります。

ブレトン・ウッズ協定とは、固定相場制により自由貿易を発展させ、世界経済を安定させる目的をもった協定です。

通貨価値の安定はもちろん、貿易振興、開発途上国の開発を行い、自由で多角的な貿易体制の実現が目的にありました。

1970年にニクソンショックが起こりブレトンウッズ体制が崩壊するまでブレトン・ウッズ体制が続き、アメリカの対ドル固定相場制が継続します。

ブレトン・ウッズ体制により、グローバル化は抑制されます。

各国はめざましい発展を遂げ、西欧や日本は高度経済成長期を迎えます。しかし、財政規模が世界的に拡大し、金の保有量や産出量が追いつかなくなると、ニクソンショックによりアメリカは金とドルとの交換を停止します。

その後1973年に変動相場制へ移行し、固定相場制は終わりを告げます。

研究者の中には、ブレトン・ウッズ体制を高評価する方もいますが、各国の生産性にばらつきが出てきたときに、対応力を失ったと懐疑的にみられることも多いです。


変動相場制への移行後、金融は次第に自由化の流れに向かいます。各国は銀行業の規制を撤廃し、競争的な銀行システムが形成されました。

1987年、史上最大規模の世界的な株価大暴落が起こります。いわゆるブラックマンデーです。(国により株価大暴落が起こった年は前後します)

国際金融によるリーダーシップとは?

国際金融によるリーダーシップとは、「最後の貸し手」としての役割を持つ立場を指します。つまり、各国が資金に困窮しているとき、手をさしのべることが可能であることです。

では、もし覇権国が衰退して有効にリーダーシップが発揮できない場合、国際金融危機が発生しやすくなるのでしょうか?

実際には、時代ごとの金融危機発生件数の推移によると、

1880年~1913年 約30件
1919年~1939年 約50件
1945年~1971年 約30件
1973年~1997年 約140件

と、覇権国に限らず起こっているようです…。

金融を扱うレジームは、IMFです。

2018年、トランプ大統領によるアメリカは、徐々に覇権が弱まっている状況にあり、覇権国としての役割を積極的に果たそうとしない姿勢を明らかにしています。

ですが、そんな中でも、アメリカは覇権国としての役割を果たしているのが、IMFなのです。

 

2018年9月、以下のような報道がなされました。

「トランプ大統領は4日、米国が「試練の時にある」アルゼンチンをサポートし、融資の早期獲得を巡る国際通貨基金との協議を支えていく考えを表明した」

トランプ大統領は、国際レジームの中でも、金融面においては、積極的に役目を果たしているようなのです。


クラズナーが立てた仮説の検証によると、派遣衰退期には各国の貿易システムは閉鎖的になるというのは嘘で、二国間・地域貿易が増加するとされます。戦前は保護貿易が行われ、ブロック化が行われていましたが、現在では自由貿易を目的に、地域主義が主流となっているのです。